「ペイント」
自由に紙に描く気分で描くことができます。アイデア次第で、右のようにいろいろな作品ができます。

線を描いたり色を塗ったりすると、ものすごく小さなマス目がひとつひとつ色で埋められていく。(下の絵を実際に拡大したところです)

ペイント専用ソフトならいろいろな画材が用意されていて、絵の具や色鉛筆などを使って描くのとほとんど同じような絵が描けます。
Macお使いの方には古くからおなじみの子供用ソフト、キッドピクスなどでマウスを使ってぐりぐり描いても、それも立派なペイントソフト使用のCGです。
ペイントソフトはだいたい写真も読み込むことができます。だから写真にラクガキもできます。
フォトレタッチソフトという写真を加工するタイプのソフトにもペイント機能がついています。ラクガキしてみました。
写真とフォント(文字)だけ使っても、それぞれの素材の組み合わせと加工・効果で、たとえばこんなCGが出来上がります。
 *昔は両極にあった感のペイント系とドロー系。でも、最近では両方が同じソフト上で使えるものもあります。

「ドロー」
図形で描く…とでもご説明したらいいでしょうか。

描かれた図形はひとつひとつが、制作者が意識しなくても「ここから(始点)ここまで(終点)、色はこの色で、線の太さはこの数値で」というデータで作られている。

ひとつの絵が実はいくつものオブジェクト(図形)で作られています。自由な線も描けますが、それも自動的に“いくつかの点と線で囲まれた図形”(ベクトル図形)のひとつとされます。
『ベジェ曲線』(右の図の青い線)というのが特徴ですが、「ハンドル」と呼ばれるもの(飛び出してる線)をひっぱったり回したりして形を作ります。
右の図で(左と右はもともと同じものです)青い線に囲まれた部分がそれぞれひとつのオブジェクト(図形)です。複雑なイラストの場合には、重ねたりつなげたりして何百ものオブジェクトになることもあります。
拡大しても境目のぎざぎざが出ず、色や配置の修正もしやすいのでプロの方がデザインなどに使うことも多いソフトです。
 *3Dのパーツ形成の方法でも、ベジェを使うことが多いです。
「3D」
粘土で形を作るようにパーツを作って、それを組み立てていきます。

右の線でできた図は「ワイヤーフレーム」といって一般的な3Dの作成中の画面です。
パーツの形成、組み立て(並び)、これらのすべてを横, 縦,奥行き(X方向,Y方向Z方向)の3方向を基準にしているのでこれをそれぞれ目で見ながら形の不自然さがないように気をつけて作っていきます。
形を作ったら、それらしく見えるよう「テクスチャー」というその物体自体の『質感』を与えます。もともとが同じ形でも、ガラス製か木製か金属製かなど、テクスチャーでがらりと変わります。大体はソフトに用意されていますが、表面の模様や色はもちろん、凹凸、反射の具合、透明度などの数値を細かく設定することでオリジナルの質感も作れます。
普通っぽいりんごにちょっとだけ模様をつけてみたのが左の絵です。
最後に「レンダリング」という、つまり写真撮影みたいな処理をすると3DCGの出来上がりです。
一度作った「立体物」はどんな方向にも回したり動かしたりできます。右では適当に配置と向きを変えてみました。
ライティング(照明効果)や写り込む背景にこだわると、よりリアルなものができます。